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2008.07.11/Fri  16:56:26

 
ビショップ 
 

ホームズのことを書いたわけだし。
やはりワトスンのことを書かないわけにはいかないですよね。

前回の記事でただ受け入れるだけでは前に進めないと書いたわけですが。
それじゃワトスンは前に進めないのかってことになるんですが。
実際ワトスン1人では事件が解決へ向けて進むことはそうそうないんじゃないかとは思います。
ではワトスンは前に進めないのかというとそういうこともなく。
同じように、ワトスンに学ぶべきところはないのかというとそうではないわけです。

ホームズの方が遥かに思考力が高いのはワトスン自身分かっているわけですが。
それでも敢えて事件への率直な疑問や自身の推理を述べるわけです。
そうしてホームズを苛立たせ彼の能力を極限まで引き出す。
ホームズはこういう時には実に辛辣な言葉を投げつけるわけですが。
それを承知の上でホームズのために言葉を投げかけ、批判に耐え、
ホームズの様子によっては思考を中断させないように沈黙を貫き。
捜査を任されてもホームズが語らなければ深く聞かずに言われた通りに調査をし。
時には深く考えるあまり無防備な彼を守る。

ホームズ自身が言っているように、素晴らしいパートナーですよね。
先が見える人物では務まらないとホームズが書いていたように。
つまり余計なことをされると適わないということだと思うんですが。
ワトスンは余計なことをするほど先が見えるわけではないですし。
先が見えずともホームズの言葉なら臆さず実行出来る勇気と信頼を持ち合わせているわけです。

ワトスン役の何気ない一言から着想を得て事件解決というのは良くありますが。
ワトスンはそういった活躍はむしろ少なめで。
ホームズの真価を引き出すことこそがワトスンの一番の活躍なわけです。
これってすごいことだと思うんですよね。
何気ない一言っていうのは意識して出来るものじゃないですし。
つまりその言葉自体は重要であってもその人物自体が重要というわけではないわけで。
それに対してワトスンは本文中で語っているようにホームズの真価を引き出すことこそが自分の役目だと信じて行動しているわけです。

つまり紛れも無く欠かせない人物であるわけです。
それがシャーロック・ホームズシリーズの1つの魅力なんじゃないかなぁって思ってます。
大抵の小説ではワトスン役は一般的な人物、読者に近い人物としてしか描かれないわけですが。
本当の意味ではそれは間違っているんじゃないかなと思います。
その些細な違いこそがシリーズの魅力であり、ワトスンから学ぶべきもので。
例えばそれは無条件の信頼や勇気や自己献身ではないかと思っています。
つまり相手にとって欠かせない自分になること。
まぁそうそう出来ることじゃないですよね。
これはもう人間の根幹の部分の話ですから。

これは書く前から分かっていたんですが。
やはりホームズに比べて長くなってしまいましたw
表に立つホームズは説明しやすいんですけどね。
中々表層的じゃないワトスンの魅力は書くのが難しいもんでw

Written by T.I
category: せしぼーん
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